2013/05/06

(No.1974): 1200光年の一日目。


この数日間に筆者の身に起きた
数々の現象について、今ここで、こうして
皆の前で大々的に語ろうと、筆者は
仁王立ちで腰に手を当ててコーヒー牛乳を
飲んでいる。

一日目。
太陽系を離脱するまでは、極めて順調な
航行であったが、しかし外宇宙の境界に
近付くと電子風の勢いが増してきた。
加えて系境界に近づけば近づくほど、
温度が極端に下がってきた。
外宇宙に出た途端、凄まじい電子風と
体感温度摂氏マイナス10度に身を
さらしながらの航行となり、しかも雨まで降って来る。
追い打ちを掛けるように惑星ケプラー22b行き
光速艇への積み込み時間が迫ってきて
宇宙港モス・アイズリーには僅か出航2分前に到着する。
通常光速艇への乗船には最低でも30分前には
自機体を自走させて積み込まなければならないのだが
今回は関係クルーの方達の連携プレーにより
たった2分間で積み込みは完了した。感謝。
ハラハラドキドキだったことは言うまでもない。
光速艇は定刻通り出航した。

無事出航したのだが、光速移行時の重力場の関係で
船は激しく揺れた。ケプラー22bまでは地球時間で
約3時間の航行。事前に飲んだ酔い止めがなんとか
効いていたが、頭を低くして寝ていないと目が回る。

ケプラー22bに着陸。
[二日目に続く]




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