2008/06/21

(No.492): 床屋を訪なう。


駅へ行く途中に、新しい店ではないが
若者向けの床屋がある。
そこへ行ってみた。

「ご予約のお客様で一杯なので今からですと
午後6時半からになります」だと?

もう、どこもかしこも予約予約と
その日、唐突に気が向いて床屋でぱりさつしようじゃねぇか
という欲望を満たしてくれる粋な床屋はもうないのか。
ちゃらちゃらとしおって。

鼻の穴を膨らませながら
これは、また、あの、お店へ行くしかあるまいて。
というわけで、いつもの床屋さんを訪なう。

流石。
予約などせずとも、お店のドアを開ければすぐに椅子へ着座。
今回もおじさん担当。

「どうしましょうか」
「ここと、ここに円形脱毛症があります」
「ははーはいはい」
「横と後ろはバリカンで刈り上げて
ここをこうして中をバリカンで刈るのです」
「中といいますと?」
「刈り上げた上に長めの髪がこうばさりと」
「段カットツーブロックですか」
「そうですそうです」

ツーブロックを知らないと思ってしまった。
大変失礼なことをしてしまった。

洗髪時のおじさんの洗いは右が中心である。
左側がほとんどない。頭の右側だけをごしごしやる。
顔を拭くときもそうだ。
左側はびしょびしょのままだ。
(シャンプーは既製品のリンスインシャンプーのようだった)


しかし、この不自然なツーブロックは素晴らしい。
なんというか、大工さんカットのフチがちょっと変な髪型。
こんなツーブロックみたことない。
やっぱり最高だ。この床屋。







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